その読み方、意味ある?大学生におすすめのビジネス書との付き合い方
時間がたっぷりある大学生、本を読む機会も増えることでしょう。
ビジネス書を読む時とか、闇雲に文字を追っていませんか?1回読み終わったら、その本の内容が身についたように錯覚してる人もいるかもしれません。
残念ながら、そういう人たちは本を読む前と後で何も変わってません。むしろ、時間の無駄。とっとと本を読むのをやめちゃいましょう。
と、突き離すのもあれなんで大学生のぼくが考える有意義な読書をするために気をつけてほしいことを紹介します。
今回紹介するのは本田直之さんのベストセラー、『レバレッジ・リーディング』に基づいたビジネス書との付き合い方です。2年前に出会ってから、今も読み返し続けてるバイブル。
この本に書いてあることを、ぼくなりに解釈して大学生向けにまとめてみました。
- 作者: 本田直之
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2006/12/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 39人 クリック: 528回
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本を読む前に。。
本は最高の投資対象
将来大きなリターンが欲しいなら、自分に投資しておくべきです。株なら暴落することもあります。しかし読書なら、たいていは何かしら得るものがあるはずです。勝ち負けで言えば、勝つほうが圧倒的に多いという珍しい賭けなのです。
本なんて読まねえ!漫画しか読まねえ!東京グール最高!って大学生もいると思います。
そういう人たちに知って欲しいのは、読書は最高の自己投資だということ。投資の中で一番確実な、自己投資のツールとしてビジネス書は最強なんですよね。本田さんは、周囲の成功している経営者を見る限り、「本は100倍のリターンを得ることができる」ともおっしゃっています。
しかも即効性のある投資、読まない手はない。時間のある今がチャンス。
本は自分の金で買え
ビジネス書は自腹を切って買うのが、本来の買い方ではないかとわたしは思います。なぜなら、会社のお金で買った本は、書き込みをするのもためわれるし、借り物という意識がまとわりついて、せっかく読んだことが頭に入らないからです。
また、身銭を切るからこそ、「元を取ってやろう」とか、さらには「100倍のリターンを得てやろう」という意識が働き、真剣に読むからです。
これは大賛成。
精神的な話かもしれませんが、本の内容の吸着度って自腹で買った新品の本>中古本>借り物の本>図書館の本って感じで、自腹切った分に比例すると思うんですよね。
でも大学生ですし、「そんなに本にお金割けられねーよ!」って人が大半だと思います。それでも意味のある読書をしたいなら、せめて中古本を買う努力をするべきです。
それに、これから紹介する読書法は本に書き込んだり、本の角を曲げたりします。図書館の本でさすがにそれはできないですからね。笑
本探しは投資物件選び
有意義な読書ができるかどうかというのは、本選びの時点ですでに始まっています。
ここで気をつけたいことは次の2つ。
- 本を読む目的を明確にする
ここを疎かにすると、それこそ読書が時間の無駄になります。自分の目標や現状の課題を確認して、チェックしたい本をピックアップしましょう。
目的なんて特にない、って人もいると思います。そういう人たちは、ベストセラーの中から気になった本を選んだらいいと思います。下手に適当な本を選ぶよりも効率的ですし、読まれてるのには理由があります。
- 書評や口コミで情報収集する
本選びに関しては、自分の勘だけでなく、書評や口コミなど、自分以外の人の意見もどんどん参考にしましょう。これも一種のレバレッジです。
自分の好みだけで本を選んでいると、どうしても趣味が偏ってしまいがち。そこで参考にしたいのが、書評や口コミ。
大学生なんてまだまだ、実りのある本を選ぶ目を持ち合わせていません。どんなことも、初めは上手くいってる人のマネをするのが一番です。
それは有名人のメルマガなんかでもいいですし、身近に尊敬できる先輩でもいいでしょう。
続いては読書中について。
当事者意識を持ち続ける
その本を手に取ったということは、少なからず自分の目的に関係することやプラスになることが書かれてると思ったのでしょう。
その、手に取った時の感覚を読書してる間にも持ち続けてほしい。
本を読み進めていくうちに、そういう意識は薄くなっていくものです。この意識を持つのと持たないのでは読後に雲泥の差があります。
そこでおすすめしたいのが、カラーバス効果というもの。
カラーバス効果の説明は以下の通りです。
たとえば朝、家を出る前に「今日一日で、赤い色のものを何個見つけられるかな?」と思う。すると街に出たとたん、世の中はこんなに赤があふれていいたのかと驚くほど、ポストや赤い文字の看板、赤い花など、赤い色のものが目に飛び込んでくるのです。もちろん、一晩で急に赤いものが増えたわけではありません。ただ意識しているとそれが目につくというわけです。
この例え、わかりやすいですよね。
大それた目的なんてない、って人も簡単な、イメージ程度のものでいいから本を読む前に意識するといいですね。
「80対20の法則」を応用しろ!
これはイタリアの経済学者、ヴィルフレド・パレートが提唱したもので、「イタリア国民全体の二割が、イタリア全体の八割の富を生み出している」という有名な法則です。この法則は、あらゆることに当てはまります。
(中略)
読書にも、この法則は当てはまるように思います。つまり、読書を投資と捉えれば、本から得られるリターンの八十%は二十%を読むだけで得られるということです。したがって、一冊の本を全部隅から隅まで読まなくても、わずか二割を読むだけで、その本の著者が本当に主張したいことはほぼわかると言えます。
ビジネス書を読むことが目的ではありません。本を読んで得たことをいかに実生活に反映させることができるか、これに全てがかかってます。実践しないと意味ないんですよね。
目的に見合った本を選んできたとしても、既知の情報や自分とは関係ないようなこともつらつらと書かれています。目的に関係ないようなことにかまって、本で得た、目的にプラスになることを実践できないようでは本末転倒です。
どうでもいいようなことは、思い切って読み飛ばしちゃいましょう。
本にどんどん書き込め
必ず読みながら重要なポイントに線を引き、印をつけ、ページの角を折ってください。そうすることで、「単なる本」から「収益を上げる資産」にするのです。
投資としての読書のコツは、自分の身に置き換えて読むことです。「自分だったらどうするか」をシミュレーションしつつ読んでいくと、アイデアがどんどん出てきます。それを全部、本に書き入れます。
「本に書き込むの。。」と抵抗がある人もいることでしょう。ぼくも最初はそうでした。というか、本に書き込むとかもってのほか!みたいな感じの人でした。笑
でもやっぱり、上手くいってる人のマネが成功への近道ということを頭ではわかってるんで、めちゃくちゃ抵抗あったんですけどやり始めました。笑
で、これがやり始めてびっくり!
格段に本の内容を吸収しやすくなったんですよね。
これのいいとこはまず本を読み返す時。昔の自分がどんな目的でその本を読んでたかが一目瞭然なんですよね。しかも、時間が経ったら重要なポイントが違ったりして、自分の変化を楽しめます。
それと、自分の身に置き換えて読むということについて。これもめちゃ良いです。経験の浅い大学生、当然ビジネス書には頭でイメージしにくい部分もあったりするでしょう。
こういうときに、その部分を自分の立場や価値観に落としこんでイメージしてみるんです。そうすると、難しそうなことも一気に理解しやすくなります。
それを書き込むことで、記憶にも定着しますし、読み返すときに噛み砕いた説明がすでに書かれてるんでとっても読みやすくなります!これはほんとにおすすめ。
こんな感じで読み進めてください。
絶対に自己流の読み方との違いに驚きます。
本を読み終わっても、「読書」は終わっていません。むしろ、ここからが一番重要。
本を読み終わった直後は、内容も理解できたし、役立ちそうなこともいっぱい書いてたな〜といい気分になってると思います。
では、その本で得たことを実践してみる人はどれだけいるでしょうか?ぼくの感覚では1%くらいじゃないかと思っています。
本を読むことは誰だってできます。むしろ今までに紹介した読書法で読んだあなたは、この時点で他の人より一歩リードしてるでしょう。
だけど、一番差がつくのはやるか、やらないかというところなのです。所詮、読書は受け身の行為です。どうしても印象が弱いんですね。実際にやらないと100倍のリターンを得ることはありません。
で、良い本との出逢いを忘れないためのとっておきの方法がこちら。
「レバレッジメモ」で読後フォロー
方法といっても、ただパソコンに入力して、A4判サイズのコピー用紙にプリントアウトするだけです。それをいつも身につけて、折に触れて読み返します。しかも、現在の自分に合ったところのみを読むことにしています。
本の大事な部分を抜き書きしたメモをつくるというもの。これは著者の本田さんが実際に利用している方法ですね。肌身離さず持ち歩くことで常に意識することができますし、習慣化することができます。その場限りで、良書との出逢いに感動するだけでは意味がありません。大事なのは、反復することです。
レバレッジメモを徹底的に頭に叩き込むことで、条件反射的に対応することができるようになるのが「レバレッジ・リーディング」の目標なのです。
今これみて、本の大事な部分をメモするだけか〜って思った人いると思います。でも、実際にやる人は1%です。あなたは1%か、99%のどちらでしょうか?
- 作者: 本田直之
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
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